PEファンド

ベインキャピタルの特徴と年収、転職方法まとめ(外資系PEファンド)

ベインキャピタルとは

ベインキャピタルは米国ボストンに本拠を置くプライベートエクイティ(PE)ファンドであり、未公開株式への投資を通じて資金の運用を行う。欧米を中心に約1000人の投資プロフェッショナルを抱え、約750億ドルの資金を運用する。日本では約40人のメンバーを有し、元リップルウッドの杉本勇次氏が日本代表を務める。

ベインキャピタルは戦略コンサルティング・ファームのベイン・アンド・カンパニーのシニアパートナーらによって1984年に設立された。ベイン・アンド・カンパニーとの間に資本関係は存在しない。

ベインキャピタルの投資先・過去の実績

ベインキャピタルはKKRやカーライルなどと同様に外資系PEファンドであり、2006年に日本オフィスを開設している。東芝メモリの買収などで有名になったが、他にも大江戸温泉やすかいらーくなど有名な企業への投資実績も持つ。

投資先企業投資時期売却時期
MEI Conlux2006年7月2012年
サンテレホン2007年2月2012年
D&Mホールディングス2008年12月2017年2月
ベルシステム242009年12月2017年12月
ドミノ・ピザ2010年2月2013年9月
すかいらーく2011年11月2017年11月
ジュピターショップチャンネル2012年7月2015年11月
マクロミル2014年12月2018年4月
大江戸温泉物語2015年3月投資中
雪国まいたけ2015年4月投資中
日本風力開発2015年5月投資中
ADK2017年12月投資中
東芝メモリ(キオクシア)2018年6月投資中
ワークスアプリケーションズ2019年8月投資中
チーターデジタル2019年9月投資中
昭和飛行機工業2020年3月投資中
ニチイ学館2020年6月
(予定)
投資中

ベインキャピタルの特徴

ベインキャピタルは投資先企業の企業価値を上げるサポート(バリューアップ)に強みを持つ。他の外資系PEファンドでは投資後のサポートは外部のコンサルティング・ファームなどに外注することが多い一方、ベインキャピタルはメンバー自らが投資先の現場に入り込み、改善のサポートを行う。

そのため、ベインキャピタルのメンバーはコンサルティング・ファームの出身者が多い。他のPEファンドが投資銀行出身者を採用し金融的手法に力点を置く中で、ベインキャピタルは経営・現場寄りのファンドとして差別化に成功している。

ベインキャピタルのロゴ

ベインキャピタルへの転職方法

ベインキャピタルはMBB(マッキンゼー、BCG、ベイン・アンド・カンパニー)のトップ3%のみを採用するという基本ポリシーをグローバルに掲げており、コンサルティング・ファーム出身者の中でも熾烈な競争を勝ち抜く必要がある。

他のPEファンドと同様に投資銀行出身者も採用しているが、その割合は多くはない。また、総合商社出身のメンバーは現時点で存在しない。参考までにアソシエイト~ヴァイスプレジデントの経歴を以下にまとめている。

タイトル
(イニシャル)
経歴
(一部抜粋)
アソシエイト
(K.O.)
慶應義塾大学経済学部
みずほ証券(投資銀行部門)
ゴールドマン・サックス(投資銀行部門)
アソシエイト
(S.M.)
慶應義塾大学経済学部
JPモルガン(投資銀行部門)
アソシエイト
(S.K.)
海外大学経済学部
メリルリンチ(投資銀行部門)
ヨーク(香港・ヘッジファンド)
アソシエイト
(S.K.)
慶應義塾大学経済学部
野村證券(投資銀行部門)
アソシエイト
(H.K.)
海外大学経済学部
野村證券(投資銀行部門)
ハーバードMBA
アソシエイト
(W.A.)
東京大学法学部
西村あさひ法律事務所
みずほ証券(投資銀行部門・出向)
アソシエイト
(S.K.)
海外大学
マッキンゼー・アンド・カンパニー
アソシエイト
(T.K.)
東京大学工学部
ベイン・アンド・カンパニー
INSEAD MBA
アソシエイト
(Y.M.)
東京大学工学部
ベイン・アンド・カンパニー
ヘッジファンド(シンガポール)
アソシエイト
(K.Y.)
東京大学経済学部
三菱商事
BCG
アソシエイト
(H.Y.)
一橋大学商学部
日本オラクル
BCG
アソシエイトディレクター
(K.H.)
慶應義塾大学経済学部
A.T.カーニー
ヴァイスプレジデント
(S.H.)
東京大学経済学部
ドイツ証券(投資銀行部門)
ゴールドマン・サックス(投資銀行部門)
ケンブリッジMBA
ヴァイスプレジデント
(K.O.)
東京大学経済学部
UBS(株式資本市場部)
メリルリンチ(投資銀行部門)
ヴァイスプレジデント
(K.K.)
海外大学工学部
BCG
ヴァイスプレジデント
(J.T.)
(ポートフォリオグループ)
東京大学経済学部
経済産業省
マッキンゼー・アンド・カンパニー
ヴァイスプレジデント
(N.T.)
東京大学法学部
BCG
スタンフォードMBA
ヴァイスプレジデント
(H.H.)
東京大学工学部
BCG
ウォートンMBA
ヴァイスプレジデント
(H.T.)
一橋大学経済学部
M&Aブティック
モルガン・スタンレー(投資銀行部門)
ヴァイスプレジデント
(T.Y.)
名古屋大学大学院
ベイン・アンド・カンパニー
INSEAD MBA

ベインキャピタルの年収

他のPEファンドと同様に、ベインキャピタルの年収は一般に公表されているデータがほとんど存在しない。米国ボストンオフィスの平均年収のデータを円換算で計算したものを下記にまとめているので参考にしてもらいたい。

感覚としては、日系PEファンドより外資系PEファンドの方が年収水準は高く、外資系PEファンドの中でベインキャピタルは平均程度の年収水準だと思われる。なお、PEファンドの特徴であるキャリー(Carried Interest)と呼ばれるボーナスは以下では含めていない。

タイトル年収(基本給)
アナリスト1180万円
アソシエイト1340万円
シニアアソシエイト1860万円
ヴァイスプレジデント2080万円
プリンシパル2880万円
マネージングディレクター3270万円
Source: Glassdoor